伝統的なステンドグラスの機会損失と独自の解決策
伝統的なステンドグラスは、半永久的に建築物に頑丈に固定され取外しが難しく修理も困難な観賞用のものが多い。確かに、芸術的で見る感動は素晴らしい。
しかし、長い歴史にも関わらず旧態依然のまま時代から置き去りにされた感も否めない。
下記の様な問題点も事実で、大きな機会損失が発生していると推測すべきだろう。
①成熟社会に於いて、多様化したお客様のニーズや変化に対応できない時代遅れで、伝統的なステンドグラスだけに頼り過ぎている感じも否めない。
②見慣れるに従い感動も薄れる、という弱点も気になる。少し工夫して新鮮な雰囲気に模様替えできないのか。
③教会や一部の資産家だけの所有で、社会全体に普及しなかったことも、気になる。
④ステンドグラスは高価で金持ちの商品と言う誤った常識(潜在需要を参照)
⑤修理、メンテナンス、アフターサービス等が、気になる?
⑥素材力のあるステンドグラス板を活かし切っていない、もったいない事実。西洋文化が育んだ伝統製法で作られた独特の色合いに人気があり種類も豊富で、マーケットも古くから存続している。
⑦多くの人達は、所有せずとも、気軽に身近な場所で、見る感動を楽しみたい。
何故問題点を解決できないのか気になる⁉
多くの人達(お客様)は、観賞する機会も限られている現実です。
これは、ステンドグラス業界にとって、大きな機会損失で、ビジネスチャンスを逃している。
ハローグラスは、これ等の問題点を解決しステンドグラスの普及を促進し、皆さんが喜ぶ社会づくりに貢献したい。
振り返ると、明治初期に輸入された技術が殆ど変わらないのも気になる。伝統を守る以外に何かある、と感じていたが、その大きな理由に"手加工の難しさ"が障壁になっていることに着目した。
鉄よりも硬くて脆くて割れやすくデザイン通りの形に手加工でカットするのが難しかった。このせいもあって、現実は、美しい素材力を活かしきれず、もったいないこと、と問題意識が増幅した。【この素材力の美しさが、セールスポイント1です】
さらに、この"手加工の難しさ"を解決すれば、問題点の多くが解決でき、新たな道が開ける、と確信した。
そこで、手加工に代わる独自のNC機械加工法を開発し、高品質のガラスピースの工業生産化を実現した。
特徴は、『デザイン通りの形を、滑らか仕上げで、機械部品並みの精度』の高品質のガラスピースの強みが産まれたことです。
その強みから斬新な、シルエットの美しさ、均一品質の量産効果、一部ステンドグラス化の特徴(セールスポイント)が産まれた。
進化して『半田付けしない、ガラス側面の美しさも見える』新しい価値を持つ接着ステンドグラス。
さらに、新しいタイプの『縁なしステンドグラス』の商品概念に深化した。
以上のことを、まとめたものが、ハローグラスの特徴 です。
この特徴を活かして、問題可決を試みた結果、下記の様なハローグラス独自の商品分類1~4の商品構想に発展した。
詳細は、商品分類1~3の差別化を深める過程を3分類した接着ステンドグラスを参照して下さい。
詳細は、商品分類4の自由なデザインでコラボ開発するステンドグラス製オブジェやモビールを参照して下さい。
ハローグラスでは、各商品分類について、次のような販売方針を考えております。
商品分類1は、受注加工販売のみです。(ものづくり主体です)
商品分類2は、主力商品の位置付けなので、積極的に販路開拓を致します。ここで、利益を上げなければ経営が成り立ちません。
商品分類3は、将来に備えた育成商品です。ですから、販路開拓などを含め長期戦で商品開発を行います。
商品分類4は、顧客の要望があれば、コラボで開発する商品になります。主に、受注加工販売になります。
アート作家とのコラボ開発も、同様に積極的に取り組むつもりです。
これ等のことを踏まえて、商品計画や収支計画を作成し、創業したいと思います。
ここで、注目すべきことは、高品質のガラスピースを、均一品質で量産できることです。この量産効果が新商品開発を促進する名脇役となります。
無論、主役は高品質のガラスピースです。手加工から機械化したメリットになります。
次回は、均一品質・量産効果の視点からまとめたい、と思います。
投稿日:2020年07月10日