実現可能性について、後継者、組織、収支計画
1.創業見通し
立上げ期間を、創業準備(1年)を含め3年間と仮定すると、下記のような設定です。
人員補充は、先ず営業もできる吹きガラス経験者(デザインの知識もある)で、後継者候補です。
この人材をスカウトし、3人体制で創業する計画です。
創業準備ステップ(1年目)を、この人材探しをしながら、技術的課題が残る融着製品を吹きガラス工房と調査しながら共同開発し、試作品を開発する。
ここまでは、創業準備中の作業です。工場が無くともできる作業で大きな経費は発生しない。
創業するにあたり、私は77歳、万一の場合でも、事業に支障ないように配慮した創業で、混乱なく事業は継続してもらいたい。また、継続できるようにバトンタッチしたい。(この創業に関する限り、全て私一人の責任で行ってきたので、私の考えで全て決済できる。)
後継者と融着製品の見通しが立てば、創業します。
創業ステップ(2年目:創業1年目)ここから3人体制。後継者候補は、販売活動を担ってもらいながら販路開拓の企画作り。全員で販路開拓の人脈営業を行う。
私と連携先の人を中心にして、工場設備、独自の生産設備を整備した体制作り。ガラスピースの生産開始。パネル枠や格子枠も生産開始する。年度末までに接着製品を発売する。
もともと『下請け製造業が販路開拓しながら成長する脱・下請け創生プラン』として、考えた。
具体的に金属部品加工業の遊休設備と私の開発した特許、ソフトウェア、ホームページ等との連携で販路開拓しながら成長する下請け製造業を実現すること。
連携相手は、私に代わり事業を推進する意欲と覚悟のある企業で、公的補助金を積極的に活用できる経営体質であること。
立上げ最終ステップ(3年目:創業2年目)
融着製品を発売する。
創業3年目以降、通常の経営活動にシフトする。
組織人材面では、今まで私一人で何役も掛持ちしてきたが3人体制で、下記の様な役割分担を考えている。
- ① 事業全般・経営管理、HP担当 広川担当
- ② 技術担当 ガラス板NC加工技術、CAD・CAM担当 同上
- ③ 販売担当 販売、商品開発、HP関連 後継者候補担当
- ④ 財務担当 経理、工場管理等 連携相手の金属部品加工業
- ⑤ 生産担当 モノづくり全般、HP関連 連携相手の金属部品加工業
尚、創業時、上記メンバーで株式会社を設立し、創業参加のお礼を含め、無償または額面株式配分を行う。
2.創業初年度・収支予想
訪問者数とコンバージョン率によるネットショップ売上予想は実感も乏しく、立ち上りも鈍く創業時期待薄が予想されるので、人脈営業が先行し話題や実績を上げることが、売上確保の確実な方法になる。
他方、生産体制も整うのが半年後の見通しなので、初年度の売上をゼロと予想した創業プランです。
必要経費の主なものは、成功報酬を前提に人件費を大幅に削減した収支案で、推定650万円~800円の赤字。その内容も、初期工場設備投資や工場管理費を全面的に連携先企業の負担で賄ったプランです。
2年目以降、毎月1セット販売すると、230万円の赤字。毎月2セット販売すると、ざっくり収支トントンになる。3セット販売すると、月商105万円、年商1260万円になり、粗利益693万円となり、利益が生れる構造になる。
以降、粗利益の中から抑制してきた人件費等を見直しながら、頼らない自立した企業を目指す。
●創業3年後の収支見通し
収支計画を作成するに当たり、売上予想だけが不透明な状態ですが、売上原価及び原価率は、過去のプランでも明記の通り加工実績を根拠にした数値に基づき、明確に把握している。(算定根拠の詳細は、当面、公表しない方針)
1m角商品の組立セットについて算定すると
① 売上価格(1セット) 35万円
② 原価 ステンドグラスパネル 12万円(ガラスピース 81枚+パネル枠9個)
格子枠 4万円
計 16万円 (原価率45%)
③ 粗利益 19万円
④ 売上総利益率 55%
⑤ NC機械稼働率 5時間/日で40ピース。商品1セット/2日。月産10セット生産可能
⑥ 3年後の月次売上目標 105万円 (月平均、3セット販売目標)
3年後の月額粗利益目標 57万円
⑦ N年後の月次売上目標 350万円 (月平均、10セット完売目標)
N年後の月額粗利益目標 192万円
課題は、
①販路開拓を促進する人脈営業で売上UPを図る。(全員営業)
②メディア戦略と絡めたネットショップ運用を軌道に乗せる。
③創業初年度・資金計画
連携先の金属部品加工業の工場及びNC工作機械、備品を借用することが前提の資金計画表ですが、ここでは省略します。
尚、3年後の時点で、成長路線(輸出や多角化)を含む長期計画を見直し、商品戦略を決定する。それに合わせた設備投資を行う。
先行企業なので焦ることはない。むしろ、競合会社が現れることを前提にした余裕のある経営体質を構築し備えること。特に、量産型競合会社との差別化対策を想定し、価格競争に巻き込まれない経営体質を構築すること。
売上規模の拡大に走らず、利益率重視の経営戦略を貫き、小さくとも強力な企業を目指すこと。
そのために、利益追求だけを目的にしないこと。利益は何のために使うのか、経営理念をよく考えた範囲で良し、とすること。
要は、張り切り過ぎて暴走しないように注意すること。無理の連続は危険、一休みすること。自分の成長以上の企業成長は大きなリスクで危険と自戒すること。
知識だけで判断せず実感が伴うまでじっくり待つこと。スローな判断でも生きられる独自のニッチ戦略を築くこと。
投稿日:2019年02月14日
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