価格戦略で、価格競争に巻き込まれない限定品販売について
価格設定について
競合品である伝統的な半田付けステンドグラスの価格と比較し、適正価格を設定することにした。
そこで、伝統的なステンドグラスの価格を調査したところ、ステンドグラス業界では、一般にガラスピースの形状(加工難易度)によりランク付けされた1個当たりのピース単価が目安の場合が多い。
通常、プロの作家が公表している単価は、簡単な2000円~複雑なアート6000円と幅広く、デザイン料も含まれている。
私達は、これを参考に、かつ売上総利益率50%を目安に、さらに、限定品を考慮して、『1㎡当り100ピース・30万円。ピース単価・3000円』を、基準とする価格を設定した。
ガラスピースのサイズは、平均10cm角の大きさで、3cm角~25cm角内に収まる厚さ3mmの自由形状ピース(寸法精度0.1mm)。
この基準価格ならば、市場価格の範囲内、と考えている。また、価格は、素材価格、ピース数、形やサイズにより調整される。
さらに、一部ステンドグラス化の比率に応じた幅広い価格体系を提案することで、顧客に多様な選択肢を提供(下表参照)。
また、全てのステンドグラス加工品は、組み込んだガラスピースの枚数に比例する価格体系を基準にする。
差別化した限定品販売は、価格競争に巻き込まれない戦略です。
私達の販売戦略の特色は、①対話を重視した顧客参加型ネットショップと②限定品販売と2つあり、ここでは、価格と密接に関連する限定品販売について説明する。差別化の薄れたコモディティ商品が陥るような価格競争に巻き込まれない差別化戦略です。
私達は、量産できるが大量生産を望まず、均一な高品質を目的とした多品種少量生産にこだわっている。そして、真似の難しい数量限定品であることを、販売戦略の一つに挙げて大切にしている。
下記の3つの限定で、商品の差別化を徹底した限定品に仕立てブランド化を目指す。
① 真似の難しい独自商品を(独自の自社技術で商品化した商品)
② 自店だけで(自分で作って自分で売る)
③ 多品種を少量ずつ販売(多品種少量生産)
真似の難しい独自商品を、自店だけで、主に首都圏の富裕層やニューリッチ層をターゲットに多品種を少量ずつネット販売する方法で、希少性をアピールする。
投稿日:2018年06月04日
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