ステンドグラス板・ガラス板・石板など 硬くて脆くて割れやすい硬脆性材料板
硬脆性材料板は、延性材料である金属と異なり、硬くて脆(もろ)くて割れやすいため、機械加工が難しく、一般に難削材として扱われ、工具(刃具)の損傷も著しい等の欠点がある。
硬脆性材料板に属する物は、下記の通りです。
1 ステンドグラス板・ガラス板
2 石板
3 セラミック板
4 陶板
5 フェライト板
6 シリコン板
7 チタン板
8 その他
難削材・硬脆性材料板(ステンドグラス板)の加工法について
一般的なガラス板加工で、比較的利用されている機械加工に、次の方法がある。
1 カッティングホイールによる切断加工(加工効率が良い直線切り)
2 コアドリルによる穴明け加工(セラミック板などの穴明け)
3 ホイールカッターによる研削加工(外周の輪郭加工)
しかし、どの方法も万能ではなく、厳しい加工条件が伴う。
そこで、次のアイデアから多角形化NC加工法の開発が始まった。
アイデアは、「機械加工で特に苦手な研削加工量を最適(最小)にする」ことから発展した。
つまり、輪郭加工の研削代を最適(最小)にすることを試み、円弧を直線近似で多角形状化し、これを切断加工し、多角形状化で小さくなった研削代を所定形状の輪郭に研削加工する加工法を考えた。
これを、パソコンで誰でも簡単操作できるシステムにすれば・・・。
こんな発想から開発した本加工法が、
多角形化NC加工法
これにより高品質の流線形状・切断面の美しいガラスピースの製作が可能になること。
機械部品加工業の既存設備とその利用技術を活用することで、手軽に高品質のガラスピースの工業生産化が可能になること。
とりわけ、多品種少量生産に威力を発揮すること。その理由は、区分けCAD・多角形化CAMにあります。
詳細は、多角形化NC加工法や高品質のガラスピースを参照して下さい。
鉄よりも硬くて脆くて割れ易いステンドグラス板は、加工が難しい難削材
ステンドグラス板やガラス板は、鉄よりも硬くて脆くて割れ易く、デザイン通りの形に手作業でカットするのが難しく、加えてカットした加工面、つまり、ガラス側面が粗くて不揃いという手作業の限界と、推測しますが、そのガラス側面を半田付けで覆い隠すように結合した半田線の美しさが魅力の商品です。
つまり、伝統的なステンドグラスは、半田付けが大前提になります。
これに対し私は、手作業に代わる独自のNC機械加工法を開発し、高品質のガラスピースの量産を可能にしました。ガラスピースの工業生産化です。
この加工法が、前述している多角形化NC加工法です。(詳細は、NC加工法を参照して下さい)
特徴は、『デザイン通りの形を、滑らか仕上げで、機械部品並みの精度』で、手作業の限界を打破した、高品質のガラスピースの強みです。
ここから、『半田付けしない、ガラス側面の美しさも見える"縁なしステンドグラス"の商品概念』が生れ、提案するに至った。
素材力のある西洋文化が育んだ美しいステンドグラス板
素材力のある美しいステンドグラス板は、西洋文化が育んだ伝統製法で作られた独特の色合いに人気があり種類も豊富で、マーケットも古くから存続しています。
仮に、日本の伝統工芸品の和紙のように簡単にカットできれば、ステンドグラス板の用途も、和紙同様に多方面で花開いたはずですが、現実は加工が難しく美しい素材力を活かしきれず、もったいないことです。
ステンドグラス板(素材)の主なメーカー
西洋文化が育んだ高級品で、世界中に様々なメーカーが存在する。
例えば、ランバーツ(AL)、ウロボロス(UR)、ブルズアイ(BU)、スペクトラム(SP)、オセアナ(OC)、など。
単なる透明でなく、こだわりのある透明なステンドグラス板で、例えば下記のメーカーがある。
ランバーツ(AL)
カタログから引用すると、 70年以上の歴史を持つ、今では少なくなったアンティークグラスのドイツ・メーカーで、その規模は世界最大級です。その歴史は、均質で発色のよい最高品質の
アンティークグラスを製造し、5000色以上ある。
ウロボロス(UR)
カタログから引用すると、アメリカのメーカーで、発色はブルズアイとともに非常にビビットなものが多く、
きっと魅了されることでしょう、とあり、ブルズアイとも相性がいいようだ。
ブルズアイ(BU)
(Bull's-eye(雄牛の目という意味))。独特の透過性があり、「ぬくもり」を感じるようなぶつぶつがある。
投稿日:2018年05月25日
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