区分けCADの特徴、簡単操作でデザインに適したCADシステム

 デザインに適したCADシステムで、ガラス板等のNC加工(多角形化CAMシステム)につながるのが特徴です。

 デザイン向きの区分けCADは、製品サイズ入力と区分けトレースだけで短時間・簡単操作です。ステンドグラスはデザイン重視の視点から、作図でなく滑らかな区分けトレース(マウス)で、区分け図を作成する方法です。

 その区分け図は、複数の区分け線で構成される。

  個々の区分け線は、マウスによる連続した一筆描きトレースで、図形要素を組み合わせた形になる。
   図形要素は、マウス操作で直線または円弧からなる。(数値入力による作図ではありません)
  区分け図が完成すると、構成する個々のピースの形状が決定する。

 次に、区分け図から個々のピースを自動抽出し形状データを作成する。(製品サイズを基礎に相対計算し、図形要素等の数値データを決定する。)

特徴の詳細

1  隣り合うピースとの間隔(隙間)を一定(設定)に保つ。
2  上記1のピース間の間隔は任意であり、この値によりピース形状が縮小される。
3  製品サイズから全てのピースが決定するため製品全体の整合性が保たれる。
4  寸法・座標等の数値入力による作図がないため、簡単操作かつ短い操作時間で済む。
5  NC機械加工につながる形状データ等を作成する。
6  デザイン作業に適したCADシステムです。
      

区分けCAD例(ポピー)

1. 画像トリミング

ポピーの写真画像から製品となる画像部分だけを、製品サイズと相似形にトリミングする。

2. 区分けトレース(直線と円弧の図形要素でトレースする)

トレースで完成した区分け図は、「全ての図形要素の始点または終点が、隣り合う図形要素の始点または終点と接続していること」が条件となる。

トリミング画像と区分けトレース図(ポピーの例)

home3.jpg


3. ピース作成(全ての形状データを自動生成する)

個々のピースを構成する図形要素を自動抽出して、ピースを自動生成する。
個々のピースは、「一筆描きで図形要素同士が接続した形状図形となり、終了点は開始点に戻る」形状データを自動生成する。またデザイン図、型紙を印刷する。

デザイン図、型紙(ポピーの例)

home4.jpg

投稿日:2018年05月24日