販路開拓のプレゼン、5つのセールスポイントで共感する商品づくり
販路開拓のプレゼン(販路開拓のプレゼンを、新しい価値、新しい商品、新しい市場、新しいニーズ、新しい技術、新しい用途の6つの新しい視点から)の続きで、新しい技術から再スタートする。
ここでは、主に、5つのセールスポイントについてまとめた。
既に、前回セールスポイント1・『こだわりは、素材力の美しいステンドグラス板』を紹介している。
そのステンドグラス板は、伝統的なステンドグラスを含め加工(ガラス切り)が難しく、手加工品質の限界から素材を活かし切っていない、現実に突き当った。
つまり、課題1が、加工が難しいこと(に対する解決策)。課題2が、素材を活かし切っていないこと(に対する解決策)。
鉄より硬くて脆くて割れ易いガラス板は、ガラス切りでも金属の機械加工法でも加工が難しい難削材。
この課題1を、新しい技術である『独自技術のNC加工法、つまり、ガラス側面を輪郭形成するNC加工法の開発で、きれいなガラス側面を見せるることができるようになったこと。
これにより高品質のガラスピースの量産が可能になった。
高品質のガラスピースの特徴は、どんな形でも、滑らか仕上げで、機械部品並みの精度。
2番目のセールスポイントは、この高品質のガラスピースの美しさであり、新しい商品は、このガラスピースを用いた商品づくりになる。
こうして、新しい価値を持つ新しい商品が生まれた。
自社開発した独自のNC加工法とは、『多角形化NC加工法』であり、その中心に、特許取得している『硬脆性材料板の数値制御(NC)加工法』を組込んでいる。
いわば、硬脆性材料板(ガラス板、ステンドグラス板、石板、セラミック板、陶板等)の難削材加工法です。
具体的には、ステンドグラス専用のCAD・CAMソフトウェアを自社開発している。言い替えればデザインに向いているCAD・CAMシステムともいえる。
この特許とソフトウェアは、私だけが持っているので、参入障壁の高い真似の難しい商品であることになる。
独自技術の新規性は、多角形化NC加工法で、高品質のガラスピースが生産できるようになったことで、半田付けしないステンドグラスの新しい価値が生まれたこと。。
独自技術の優位性は、半田付けしない、用途を拡げる商品づくりが、可能になったこと。
多角形化NC加工法を組み込んだ専用CAD・CAMソフトウェアの処理概要図。
デザイン図をトレースし、型紙とNCプログラムを生成するソフトウェアシステムです。
2番目のセールスポイント・高品質のガラスピースの美しさを見て浮かんだアイデアが、"ガラス側面の美しさも見える"で、これが新しい顧客メリットの基点になると考えた。
その特色を具体的に言うと、
セールスポイント③シルエットの美しさ、(ガラスピースやガラス側面が映し出す本体と影の重なる合成美)であり、
セールスポイント④均一品質の量産効果の美しさ(繰返し模様や対称模様で無限に広がる空間演出)であり、
セールスポイント⑤一部ステンド化で余白が活きるスッキリ感の美しさ(借景を活かす額縁効果・ワンポイント効果、背景を隠す目隠し効果)だった。
これ等を総称し商品コンセプトの癒しや感動として、"上質なスッキリ感・クリア感・キラキラ感の美しさ"とも表現した。
そして、心地良いスッキリ感・クリア感、わくわくするキラキラ感で生活に輝きが生まれる顧客メリットがあることを伝えたい。
さらに、この効果は接着ステンドグラス以外にも商品化の可能性があることに気付いた。
ならば、一層素材を活かし切ることができる、とアイデアは発展した。多様な組立方法を検討し、商品の新たな用途(幅)を広げることを、考えた。
その結果、共感するデザインと商品構造(組立方法)との組み合わせからなる新商品に行き着いた。
接着する商品として、『未来のステッカー・接着ステンドグラス』や複層ステンドグラス、用途例として透明ガラスの衝突防止マーク等。
接着以外の商品として、『どこでも配置・ステンドグラスキット』やネックレス・ペンダント・ステンドグラスパーツ、オブジェやモビール等。
これ等、柔構造・立体化を指向した商品づくりで、商品の新たな用途(種類)を拡げることをまとめて、"ステンドグラスの実る木"構想に発展した。
この構想の実現で、課題2(素材を活かし切っていない)も解決したい。
ときに、ハローグラスでは、花図案に始まるステンドグラス加工品の美のおもてなしで、癒しや感動サービスを提供し、楽しくて心健やかな生活を応援する感性ビジネスを考えている。
投稿日:2017年07月11日