黄色のつわぶきの花なのに華やかさとは違った、心に染み入る・・・
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ぐんまフラワーパークでは、正面の表舞台になる秋花壇やダリア園、秋のバラ園など、明るい華やかな景色で、来園者を歓迎している。
これとは別に、少し奥まった静かな所で、つわぶきが咲き出していた。この時期になると、枯葉が舞い散りどことなく寂しい感じのするつわぶき風景だが、これは園内でも極一部。
ここは、早春に福寿草やカタクリの咲く場所に近く、晩秋の今は休眠中で見応えのある花もない。
そこに、つわぶきだけが凛として咲いている風情は、心に染み入るものがあり、 古武士をイメージさせるような、頑固さを感じさせる和の花だ。
所を変えて、四季エリアのつわぶきの晩秋風景。
ここには、つわぶきの咲き乱れる渓流を模した一画があり、小川が流れ、両岸が石で崖のようなミニチュア渓流だが、この両岸の崖のスキマからつわぶきが咲いている。
一部では、トクサも生えていて、見た目の花の美しさというより、心眼に映る花の美しさに想えた。ここに、寒風が吹き枯葉がサラサラ音をたてながら舞う光景は、何とも寂しいが、背筋が伸びる瞬間でもあり、厳しい美しさだった。
来年、創業しようとしているが、自ら、こんな厳しい景色に飛び込んでゆくような気がしないでもない。が、ここは、やるっきゃない、と決めている。出来ないことは考えずに、道が開けることを信じ、出来ることだけを考えることにしている。大袈裟に言えば、これが人生修行の最終章だろう。
一ヶ月ほど前のつわぶきの満開の頃の同じ所の風景。
つわぶきの黄色の花の明るさや艶のある葉に、トクサの影は薄かった。冬の厳しさになる前の温もりが漂っていた頃。
黄色の花なのに華やかな明るさとは違った、心に染み入る花で人生を語っている風情に見えた。
ときに、ハローグラスでは、花図案に始まるステンドグラス加工品の美のおもてなしで、癒しや感動サービスを提供し、楽しくて心健やかな生活を応援する感性ビジネスを考えている。
投稿日:2016年10月28日