幹別れした老桜の一本の幹が、高く伸びきれいな花を咲かせていた

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先週末は晴れればお花見日和のはずが生憎の曇天で、家でイライラしながら過ごした。

週明けの4日も曇りのはずが、昼前に薄日が差したので急いで退魔寺に桜を撮りに行く。ここの桜は、花もだが老いた幹が醸し出す雰囲気がすごく良い。若木の桜にはない味わい深いのもが感じられる。で、前日買い物帰りに下見したら絶好のチャンスにみえたので。

 境内に入って、先ず正面の不動堂や本堂をパチリ。牡丹の花は、まだつぼみだった。

撮りたいテーマは、左端の老桜、幹別れした数本の幹が途中で切断されている中、一本の幹だけが高く伸びてきれいな花を咲かせていた。

生き残ったもの、後を託されたものの使命感のような美しさに見え、感慨深い想いがした。

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枯れたか折れたかで切断された幹の分まで伸びようとする姿に見えるのは、残されたものの役割だろう。この幹にも、見えないが絆で結ばれたつながりがある雰囲気がする。

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角度を変えてズームアップ。前衛生け花のアートのような雰囲気にも・・・、 険しい岩場の水墨画ぽいイメージにも・・・。

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真下から見上げると背が高く、収まりが良い様に幹を寝かせて、パチリ。

 この光景に、人工の造形美を感じた。その一因がぎこちない線分状の太くて黒い幹の存在感だろう。その周囲でお線香花火がパチパチしている、いやガラスのひび割れアートのようにも・・・。そんな異次元のイメージの面白さも感じる(何言っているのか自分でもわからない?)

 支離滅裂だが、多様なイメージが湧き出す雰囲気を持っているのは、老桜の懐の深さだろう。

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影絵のような退魔寺風景。

満開の桜の下の鐘楼堂と錫杖を手にした観音様(かな?)が癒しの雰囲気だったので撮ってみたもののNG写真になってしまった。

そこで、明度補正したら・・・影絵というか切り絵というか、こんな写りに。昔話に出てくるようなメルヘンチックなイメージになった。

 負け惜しみになるが、晴れた日に華やかで明るく撮ったら、否逆光で今のイメージで撮ったら、どんなイメージになるだろう、と・・・。チャンスがあれば撮ってみたい素晴らしい景観だ。

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投稿日:2016年04月07日