水仙も稲穂と同じだと思わず、咲くほどに 頭を垂れる ラッパかな
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昨日曜日、福寿草を撮りにぐんまフラワーパークに行く。以前撮った環境に恵まれた輝く福寿草は既に萎んでしまい写真にはならない姿だった。
で、お目当ての雪中からつぼみを出す福寿草を。雪はなくなり大分咲き出していたが、これからが本番だろう。まだ、葉が出ているものはなかった。
取りあえず、数枚撮ってウオーキングに切り替えるが、風が身を切るように冷たく身体がすっかり冷えていた。
今日は既に大胡ぐりーんふらわー牧場でも30分以上歩いているし、大室公園・梅園でも1時間位歩いてるので、フラワーホール前の陽だまりで休むことにした。
ここには、自動販売機もあるので温かいお茶も飲める。
全身をお日様に向けて休んでいると、大花壇西のつつじヶ丘でラッパ水仙が咲く頃だ、と思い出した。今まで何度か撮っているが、気に入った写真は撮れなかった。
そこで、チャレンジ。
幸いなことに残雪が所々にまだあったのので、水仙と雪なら良い写真になる、と思わずニンマリした。素材(被写体)が良ければ技術は二の次と想える程、今のカメラは性能が良い。
料理と同じで、素材を活かす心掛け、と想っている。ただ、丁寧さが欠けることは否めないが、趣味なので手軽を信条に好きな様に、三脚も不要と割り切っている。
余談はさておき、今までとは、違った写真が撮れた、と少し満足している。
寒さで凍えそうな水仙を見ていると、清楚なイメージが浮かんでくる。
これから咲き出そうとするつぼみの水仙。よく見ると、つぼみの間は直立している。咲き出すと花の重みで下向きになるようだ。
水仙も稲穂と同じだと思わずはしゃいで、"咲くほどに 頭を垂れる ラッパかな"と、諺を俳句のようにもじってみた。
下向きイコール暗いイメージが、吹き飛んだことに気分も盛り上がった。
残雪の脇に咲くラッパ水仙。寒風に耐える代償のように美しく、体内に清風が吹き込んでくる爽やかさだった。
投稿日:2016年02月08日