自社開発ソフトウエア、振り返ると泣き笑いの数々が込み上げてくる
ステンドグラスやガラス板のいろいろな加工法を書いた後、改めてソフトウエアの自社開発に感慨深い想いがする。
当初、販売も兼ねた自社開発だったが、対象となる市場の確立していないソフトウエアが売れるはずがなかった。
そこで、自社使用専用になってしまったわけだが、それがオンリーワン技術として生まれ変わった。
特許や自社開発のソフトウエアで真似の難しい参入障壁の高いオンリーワン技術に、さらに限定生産戦略を加えて、限定品販売の道が拓けた。
新しい価値創造のため、ニーズも明確でなく需要も未知数のため開発リスクが大きい。が、開発者利益は、さらに大きい。
しかし、いざ、商品開発(ニーズ探し)、宣伝、販売を考えると、想像以上の労力が必要になる、と今更ながら実感している。
振り返ると、受託開発の手間賃仕事に飽き足らず、自社商品開発を夢みて始めたステンドグラス加工システム開発だったが、志して早22年になる。
すべて、一人でやっているので、時間が掛かるのは仕方ないと想っていたが、それにしても大変だな、と時折実感している。
かといって、悔やんでいるわけではない。むしろ、遣り甲斐になっている。
自社だけで使用するオンリーワン技術になるので、そのメリットを差別化とか、オンリーワンとかで"限定品"という形で享受できる。
今、先行企業のメリットを意識しながらニッチ市場の確立を思案している。
そして、"加工面の美しさが見える商品づくり"で、面白い商品、珍しい商品を創り、皆さんに、あっと驚くような、一瞬の感動を提供することを夢見ている。
この夢は、限りなく大きい。アイデアも山積しているが、売れるかどうか別?
売れないような意外性のあるアイデアに、あっと驚くものが多い様にも思える。
正直なところ、収益計算はトントンで充分、好き勝手に商品開発したいのが現在の心境で。
つまるところ、究極の目的は、こんなもんだったのだ。振返ると、笑いが込み上げてくる。無論、泣き笑いの数々になる。
木枯らしの吹き荒れた翌日の垣根の脇に咲く菊とクレマチス。寒さに凍えているような光景だった。
投稿日:2015年11月26日