ビジネスプラン。ステンドグラスやガラス板のいろいろな加工法
現在、ブラッシュアップをしているビジネスプランに、技術情報としてステンドグラスやガラス板の主な加工法を簡単に紹介し、当社の長所を記載することにした。
そこで、オンリーワン技術の新規性・優位性について。
手作りから機械化メリットを求めて、金属部品加工業と同じような生産システムを模索した。しかし、業界ではガラス板は難削材に属し機械加工は難しいとされていた。
が、私はガラス板からNC加工で高品質のガラスピースを生産する加工法・生産システムに挑戦し、開発した。
l 手加工
ステンドグラスの一般的な加工法で、ガラスピースの型紙に沿ってガラス切で大まかに切断し、ルーター(グラインダー)で整形する。切断加工面の粗さや精度は、次工程の半田付けで隠れてしまうので問題にならない。仮に、これを半田付けでなく"加工面の美しさが見える商品"にするには、多くの課題が発生する。
l ウォータージェット加工
最も広く使われている加工法で汎用加工機が市販され、手間賃加工業者が多く存在する。その多くはガラス以外の加工にも携わっている。ガラス加工でネット検索してみると、加工速度等の詳細情報は伏せられている。即、手間賃に換算できるからだろう。
加工精度は、0.2mmで、梨地状のザラザラ面は、仕上げ加工が必須になる。
設備費を考えると、ガラスにこだわらずに工業製品の量産品向け賃加工が多いようだ。
ネット上では、ステンドグラス加工に関する情報もなく、ガラスの形状加工したサンプル品展示で終わっている。ステンドグラス加工専用の技術情報やソフトウエアも見受けられない
l 超音波加工
加工速度が、5~15mm/分と遅い、これはワイヤーカット(放電加工機)並みである。
設備費を考えると、高コストになってしまう。これに見合った適用範囲の狭い高品質の工業生産分野向けだろう。
l レーザー加工
数年前、レーザー加工専門家でガラス加工に挑戦した経営者に伺ったら、課題が残り現状では高い設備費になり大企業の大量生産向けが先行する。一般向けはその後になるだろう、と言っていた。
それまでに、ステンドグラス市場で足場を確立しておくことだ、とアドバイスを受けた。
l 多角形化NC加工法(当社)
上記の加工法と比較して長所を箇条書きにした。
² 金属部品もガラス板も同じNC工作機械で加工できる手軽な加工法なので稼働率が上がり、金属部品加工業と連携すると遊休設備利用にもなる。従って少ない初期投資になる。
² ステンドグラスに特化した技術について。
型紙製作やNCプログラム生成のステンドグラス特有のソフトウエアシステムが、他社には見受けられない。汎用技術の組合せでは、非効率で経済性を伴わず現実性がない。
² 設備と加工法について。
当社の加工優位性は、加工速度が他社に比べ数倍高速かつ加工品質も機械部品並みであり、サイズが大きく加工距離の長い形状加工にある。仮に他社が参入しても先行優位性があり、弱点になる加工部分を他社から取り入れた加工法で補完する組合せで対応できる。
² ステンドグラス加工品ビジネスの前提となる技術やシステムについて。
他社は、加工ができる技術というサンプル加工で留まっている。多分、ステンドグラスビジネスに特化した経営視点からみた検討は不充分、否、していないだろう。
当社は、ここに特化したビジネスを描いて多々困難を乗り切っている。加えて、利益追求余力も内部余裕として残っている。仮に参入があっても、自分の道を切り拓ける。
昨日、出掛ける前は快晴だったので、大間々の高津戸峡に紅葉を撮りに行く。が、到着する頃は、完全な曇り空に変わっていた。
改めて、赤城山麓なんだ、と。それでも、紅葉の見頃のようで駐車場は満車に近かった。
霧に煙るような風景の中、柿の実が紅葉のように見えたのでパチリ。
撮ったのは、これだけだった。
投稿日:2015年11月20日