稀に枯れた蓮花も咲き・・・、切なさや悔しさが伝わってくる

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あかぼり蓮園では、稀に枯れた蓮花も咲き。白やピンクのきれいな花に交じって、たった一本、不思議を越えて不気味にも見えた。

 末期癌のような花の病気に掛かったのだろう、不運な花だ。悔しくて散り切れないのだろう、切ない思いが伝わってくる。

それも、程よく花開いた頃の状態で枯れてしまったようで、珍しく花弁が散らずに残っている。

あたかも散り始めの頃の美しい蓮花の姿を留めたままの形で、色だけ失った状態で・・・、 稀なことだ。

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そこで今回、美しいとかきれいな蓮のイメージを越えた別の姿を探してみた。

すると、不気味な姿の花托を見つけた。

緑の実もあれば黒ずんだ実も含んだ花托は、花の終りのラストステージでグロテスクな場面でもある。

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こちらは、病に侵され水面に浮かぶ破れた蓮葉、そこに散った花弁。一見して華やかな色に救われる感じもするが、これもラストステージだ。

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きれいな花弁でも、青々とした蓮葉でも、終着点はラストステージになるグロテスクな過程が待っている。これは自然に還る至って普通のことの気がする。

これが、無常観のイメージなのかな、と想っている。

ただ、、病魔で人生をリタイヤする無念さは、枯れた蓮花の散り残った花弁のイメージと重なって、珍しいよりも悔しさを伝えていることに強く共感している。

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投稿日:2015年07月21日