価格や限定品(ニッチなこだわり商品)について考えていること
価格に対する戦略は、大量生産品と限定品では異なること。
大量生産品を購入する多数派の人達に、限定品は高価格の印象を与えるが、この多数派の人達の多くが限定品のターゲットでないこと。
ターゲットは、限定品(ニッチなこだわり商品)を評価してくれる少数派の人達で、少し裕福な人達(中の上)。この人達の意見を大切にして、ニーズの発掘、商品開発を実現すること。
多数派の人達の意見は、参考にする程度と、割り切ること。さもないと、混乱し絞り込めない。
極論すれば、ほんの一部の人達のこだわりを満足する限定品なのだ、と。
是非はともかく、ここにたどり着くのに大分時間が掛かった。それは、理屈でなく納得するための時間だった気がする。
半歩進めて、限定品の顧客ターゲットのペルソナ像を、考えようとしている。
そして、ペルソナの条件の下で顧客創造を進めたい。
今、頭にある切り口は、素材力(高価でも、新鮮なステンドグラスの魅力を秘めた素材探し、例えば宝石のような)と高品質のガラスピース加工技術とで、出来るシンプルなニッチ商品を、ニッチ市場で販売すること。
今、ニッチ商品企画で、商品の幅を広げることを考えている。
そのために、顧客参加型の製造・販売の仕組みを創りたい。
その一例が、私達の地方創生プランであり、コラボ開発になる、という計画もある。
ホームページ:価格・限定品
ニッチでこだわりの限定品を、コラボ開発
組込んだガラスピースの枚数に比例する価格体系
★ 価格設定について。
競合品である伝統的な半田付けステンドグラスの価格と比較し、適正価格を設定することにした。
そこで、伝統的なステンドグラスの価格を調査したところ、
ステンドグラス業界では、
一般にガラスピースの形状(加工難易度)によりランク付けされた1個当たりのピース単価が目安の場合が多い。
通常、プロの作家が公表している単価は、簡単な2000円~複雑なアート6000円と幅広く、デザイン料も含まれている。
私達は、これを参考に、かつ売上総利益率50%を目安に、
さらに、限定品を考慮して、
『1㎡当り100ピース・30万円。ピース単価・3000円』を、
基準とする価格を設定した。
ガラスピースのサイズは、平均10cm角の大きさで、3cm角~25cm角内に収まる厚さ3mmの自由形状ピース(寸法精度0.1mm)。
この基準価格ならば、市場価格の範囲内、と考えている。
価格体系と限定品 (ステンドグラス加工品)
さらに、一部ステンドグラス化の比率に応じた幅広い価格体系を提案することで、顧客に多様な選択肢を提供(下表参照)。
また、全てのステンドグラス加工品は、組み込んだガラスピースの枚数に比例する価格体系を基準にする。
★ 限定品(ニッチなこだわり商品)について。
私達は、量産できるが大量生産を望まず、均一な高品質を目的とした多品種少量生産にこだわっている。
そして、真似の難しい数量限定品であることを、セールスポイントの一つに挙げて大切にしている。そこで、
数量限定品の視点から、商品開発を考えてみる、と。
(例えば、コラボで地域創生する私達のプラン)
以前、コラボで、『地産都商をミニ首都圏でテストする仕組み』について考えた。
創業スクールで、コラボで商品開発しよう、と語り合った二人は、創業意欲に燃える青年で前橋市・高崎市に住み、実際に販売現場で仕事している経験から、ニッチなこだわり商品でも差別化(ニーズ)により売れる、と言い切っていた。
確かに県内でも前橋・高崎地域は人口約70万人のミニ首都圏の様相が濃い。なので、ここをテスト市場に設定し、オリジナル商品開発・販売の仕組みを考えてみた。
ここを商圏に持つ仲間とコラボでニーズ探し・商品作り・市場テストする試みで、さらに、桐生の繊維とデザインを加えた『ステンドグラス+繊維+デザイン』の商品づくりを行う。
例えば5万円のニッチなこだわり商品を ミニ首都圏で3個・15万円で売れると仮定すると、群馬県で3倍の9個・45万円、ネット販売(全国)では180倍の540個・2700万円になり、この5割程度(3大首都圏)の1350万円が見込める。
地元の伊勢崎市で、1個売れれば良い程度の、ニッチなこだわりの限定品で、 (ステンドグラス+布や綿や紐)の魅力を持つ温もり商品企画になる。
投稿日:2015年05月15日