技術の商品化は、技術をお客様のベネフィットに翻訳すること
今回、ホームページのトップページを大幅に変更した。今までの技術の紹介から、180度転換して顧客指向のホームページにしたつもりです。
このことは、既に記事(花もステンドグラスも見ていると癒され感動する、ビジネスモデル)にした。
まだ、具体的な商品ページは、出来ていないが、その指針となるマーケティング戦略の『誰に、何を』の部分を示したつもりです。
振り返ると、技術の宣伝を目的にしたホームページを公開してから、丸7年になる。
公開時は、技術で説明できても、顧客のためにどんな風に役立つのか説明出来ない、と言うより自信がなかった。無くても、困る人もいないようだし・・・と、技術には自信があったが販売についてはネガティブになりがちだった。元来、販売は苦手だし。
そこで、自信の持てる技術から公開したわけです。
その後、商工会のセミナーを中心に勉強した。
顧客指向のホームページにしなければ、商品の販売に結びつかないことは分かっていた。
特に、経営指導員の根岸さん(PM研究会主宰)には、強く指摘され助言を受けたが、考えはまとまらず、心配を掛けた。顧客寄りの短い言葉が見つからなかった・・・。
自分で開発した技術なのに、顧客に訴える決定打が自分でも見つからなかったわけです。
技術的な説明ならば、たやすく説明できるが、それを、顧客の視点であるベネフィットで言い表すことが容易でなく、思い悩んだ。
一時は、技術ありき・・・だ、と言う人もいた。プロダクトアウト志向だから・・・当然の意見でもあった。
しかし、顧客はいるはずだ、それがぼんやりしていて、はっきり見えないだけだ、と悩んだ。
だから、オンリーワン技術が、『誰の何のために役立つのか』の視点が決まらずにあれもこれも、と拡散してぶれていた時期が長く続いた。が、可能性の視点からすると意義があった。
足踏み時期も無駄にならなずに足腰を鍛える時期だった、と想っている。すんなり行く方が、かえって危険だ、と過去の経験から。底が浅くネタ切れ、玉不足で低迷期に落ち込む恐れが多分にある。
しかし、絞り込まなければ創業は難しい・・・
こんなことが、7年続いた。テスト加工してから、およそ10年経っている。
改めて、技術を商品化する難しさを知った。それは、技術をお客様のベネフィットに翻訳することとも、思えた。
技術用語の文章から生活に溶け込んだ文章への翻訳作業、だと。特に、プロダクトアウト志向の色合いが濃いオンリーワン技術の泣き所になる。
境・島村の利根川水辺プラザ公園で、河津桜の花を、図案や模様を意識してアップで。
薄いピンクの花を見上げると、透き通った花弁が光っていた。
投稿日:2015年03月21日