まゆドームの落ち葉溜まりに、病葉のイメージを垣間見た

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まゆドームの小川を流れる落ち葉溜まりを眺めていると、50年も昔、20歳の頃流行った歌、"病葉(わくらば)を 今日も浮かべて、街の谷 川は流れる ささやかな 望み破れて 哀しみに 染まる瞳に 黄昏の 水のまぶしさ ・・・"を思い出していた。

ハスキーボイスで大ヒットしたが、演歌ぽくなくおセンチだがさほど悲しい歌とは思わなかったし、何より病葉を落ち葉のことだと想い込み枯葉を想像していた。また、歌手の仲宗根美樹さんが沖縄出身で明るくエキゾチックな印象だった。

後になって、病葉は、周囲が青々としたさなかに、数少ないが孤独で病み衰えて行く脱落のイメージの強い葉のこと、秋でなく夏の最中に散る葉のこと、と知った。

それからは、この歌詞がより一層好きになった。歌も・・・である。

秋の紅葉で散るのは寂しいが天寿、比べて夏のさなかに病んで散るのは無念に違いない。

この無念さは、私も痛いほどわかる。病葉は若くして末期癌に病んでる人に想えた。

  

今回、その落ち葉溜まりにフォーカスしてみた。

落ち葉溜まりの形が作る、天然の落ち葉図画。

大きな口を開けて、獲物に襲いかかろうとする怪獣の姿・・・癌細胞だ。

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 留まる落ち葉、流れ去る落ち葉、・・・いずれも自由、いや自然任せ、成り行き任せ。

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日陰の澱みに浮かぶ落ち葉に、病葉のイメージを垣間見た。

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静かにゆっくり沈んでゆく落ち葉の光景を明るく撮ろうとしたが、これが限界だった。

落ち葉でなく病葉の無念の悔しさが深い淵に吸い込まれていくイメージがした。

日頃、子供の遊び場になる水深10cm足らずのコンクリート製の人工の小川なのに、味のある景色も見せてくれる。魅力の詰まった小川だ。

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投稿日:2014年11月26日