顧客ターゲットは、保育園・幼稚園の園長・経営者・管理者
創業スクール(前橋商工会議所)で、今ビジネスモデルの構築を学んでいる。
今回は、顧客ターゲットについて、私のビジネスモデルに落とし込んでみた。
高価格なインテリア商品のイメージが強い接着ステンドグラスのベネフィットは、商品の強みの側面を持つベネフィットでもある。
この段階で、市場に於いて顧客ターゲットを絞り込もうとしても無理がある。
社会背景を織り込んだ視点が必要になる。端的に言えばヒット商品の傾向等消費者動向を反映させる必要がある。
以下は、社会背景から抽出した当社で関心の高いキーワードであり、『困っていること』より『欲しいもの』の視点を重視した。
① 少子高齢化の問題多い社会構造になっている。
ここでは、少子を"幼児"に設定すると、親は30代の共働きの核家族、近所に住む祖父母は元気なシニア世代の家族構成が見えてくる。
一人っ子を大切に育てる教育熱心な親、可愛くて孫に甘い団塊世代の祖父母、家族は幼児の心健やかな成長を望んでいる教育熱心な家庭。
キーワードは、"心健やかな幼児教育"になる。
② 成熟社会の現在、「ものから心」にシフトしている。
健康、旅行、学習、スポーツ、レジャー、鑑賞、観劇等、感動することで心豊かな生活スタイルを望んでいる。
ここでのキーワードは、"感動"、"心の健康"、"心豊か"になる。
③ 本物指向。
旅行、スポーツ観戦、美術鑑賞、観劇等、本物に接し感動を深めたい。
高価でも本物の美しさに接し、心豊かな気分になりたい。ワンステージ上の生活スタイルを望んでいる。
ここでのキーワードは、"本物"、"美しさ"、"高価"になる。
これらのキーワードと接着ステンドグラスのベネフィットで、市場のセグメント化を試み、『幼児教育市場』を選択した。
ポジショニングマップに示す通り、ここには、海外からの模倣品、ステッカー、シール 、カッテイングシート等の安価なガラス以外の既成商品が存在している。
これに対し、本物の美しさで『心豊かな生活スタイル』、『現実よりワンステージ上の生活スタイル』の欲求を満たす商品として、接着ステンドグラスを位置付けている。
また、伝統的ステンドグラスに対して、接着ステンドグラスで差別化し、さらに複層ガラス窓や一部ステンドグラス化等で手軽で多様な提供方法で差別化している。
イメージは、保育園で輝く接着ステンドグラス窓に見惚れる園児の喜ぶ姿であり、それを見て喜び安心する家族がいて、美しさの感動を大切にした情操教育に満足する先生の姿があり、好循環の運営に満足する園長・経営者の姿・・・のシーンである。
この喜びと満足から、保育園は地域との信頼を一層深め、経営を安定させ、地域貢献を果たす。
こんなイメージを持つ『幼児教育施設』を、 マーケット・セグメントに選んだ。
顧客ターゲットは、保育園、幼稚園、幼児教室などの園長や経営者・管理者。
顧客ターゲットのイメージは、40~60代の女性園長。経営者で、子供好きの優しい性格。社交的で地域のリーダー的存在。大卒で教育経験者、美術愛好家、資産家の側面を持つ。
顧客メリットは、
① 園児やその家族が喜び満足し、コミニュケーションが円滑になりトラブルが減少する。
② 華やかさが加わり、施設のイメージアップになる。
③ メルヘンな光景は、情操教育になる。
③ 夢のある窓は、地域の景観づくりにも寄与する。
④ 運営がスムーズになり、経営が安定する。
⑤ 園長は、教育者として園児にしてあげたいことが、一つ叶った、と。
ちなみに、キーワードに、高齢者を選べばマーケットセグメントは介護施設、女性を選べば美容室等が浮かんでくる。これらの大きな違いはデザインである。こうして、次々にいろいろな施設に普及させたい。
投稿日:2014年10月03日