商品作りのニーズ探しは、市場の未消費分野と代用品の視点から
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ここでは、魅力のあるステンドグラス板を用いた商品作りのシーズとニーズについて考えた。
ハローグラスは、"ステンドグラス板をNC加工し、高品質の自由形状・ガラスピースを製作し、その加工面の美しさが見えることを価値"とするシーズで商品作り"を目標にしている。
なので、順序からすると、シーズで絞り込んで、その強みの範囲内でニーズを探す手順になる。
しかし、どちらも大切で一致した部分が「強みを生かしたベネフィット」として顧客に受け入れられ商品化につながる、と考える。
さらに、ステンドグラス板の持つ魅力を、市場(マーケットイン)の立場から、ニーズの着眼点を参考にして掘り下げてみたところ、市場戦略が見えてきた観がする。
シーズとニーズが先(お客様がいる)について。
l 当社のシーズは、ガラス板の自由形状NC加工法による強み。
l 即ち、ステンドグラス板を自由形状NC加工して作ったガラスピースの加工面の美しさが価値となる点に着目したシーズであり、ステンドグラス板加工の難しさを解決する当社独自の加工法によるものである。
l これまでの当社の商品作りの考え方と弱点。
Ø 明確なシーズを武器に、ニーズを探す(商品づくり)、という旧来のアプローチ(プロダクトアウト指向)に近かった。(マーケットイン指向ではない、と指摘されていた。)
Ø さらに、ニーズを"困っているもの、なくてはならないもの"の視点に於いても、生活必需品と異なり嗜好品・贅沢品に近く説得力が弱い、と考えていた。
l この弱点を克服する市場を注視した対処法を思いついた。つまり、
未消費市場分野と代用品市場について。(マーケットイン指向から)
Ø あっても良さそうな未消費(技術の谷間で製作が難しい)市場分野で、かつ、既に代用品が存在する場合、本物指向でニーズを掘り下げ差別化を徹底する。
Ø ("困っている"を、"代用品で満足していない"に置き換えて考えると。)
Ø 商品には、代用品とも思えるものが沢山あり、これで満足しているお客様は問題ない。
Ø しかし、我慢して満足していないお客様もいる。
² 不満原因を把握している場合、お客様が意識した具体的な欲求がニーズとなる、
² 不満原因が何かわからない場合、何となく不満なのだが欲しいものが何か気付かない。我慢のままくすぶり続ける不満を潜在ニーズと捉えると、作り手が本物志向で需要創造することだ、と考えた。
Ø あっても良さそうな未消費分野で、かつ、代用品も見当たらない場合、これこそ作り手が本物指向で潜在ニーズを掘り起こし需要創造する。
以上は、デザインセミナーの企業潜在力分析(抽象度を上げて、自社を語る。何ができる会社なのか?)に対して考えたところ、図らずも、当社の市場アプローチのバックボーンが浮上してきた。
背骨が通った感じで、ニーズ探しの精神的支柱になりそうだ。
あかぼり蓮園に行く途中に塀からこぼれ落ちそうに咲いているノウゼンカズラを何度も見ていた。撮りたい、と思いつつ駐車場所が見当たらず通過していた。
今回、思い切って路上駐車して素早く撮った。そのせいで、いまいち。で、画像加工で少し補正し、ステンドグラスぽくしてみた。
投稿日:2014年07月23日