菜の花、浅間山、大雪で傷ついた柳の大木は癒しを求める老兵・・・
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菜の花と赤城山を撮った後、境・島村の利根川プラザ水辺公園に戻った。すると、残雪で白い浅間山が、西に見える。左下が長野県軽井沢、右下が群馬県草津温泉で双方に親戚があり馴染みが深い町でもある。
この浅間山を背景に入れて、島村の渡しに通じる道を入れて菜の花と強風で揺れている柳の枝葉を撮った。
この柳の大木は、島村の渡しのシンボル的な存在だったが大雪で何か所も幹が折れてしまった。
今はその雄姿も半減し、戦場に立ちすくむ老兵の感がし、まるで癒しを求める老兵のイメージだ。
以前は幹や枝葉を四方に張り大木の威厳ある柳だったが、今は老いた傷だらけの古木にしか見えない。無意識のうちに、癒してあげたい、と。
記念撮影のつもりで、柳の木の右側の幹が折れた傷口に並べて、浅間山を配して撮った。浅間山は亡母の故郷の山だ。
いずれ消え去る運命にある柳の古木、せめて写真で残してあげたい。
菜の花や故郷の山々で、癒してあげたい。そんな気持ちで撮った。
この柳の古木に、自分の行く末が重なっていた。
気を取り直して堤防上を歩く。
人生の一本道に重なる真直ぐな一本道。菜の花や浅間山に見守られながら歩くのは、幸せなことだろう。それも、好き勝手に。
これだけで、良し、としなければ。
投稿日:2014年04月06日