桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿、通り剪定すると、味のある梅の木に

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3月6日午後、いせさき市民の森に、ウオーキングに行く。

激しい寒風に身を切られるような寒さ、一瞬たじろぐが"なにくそ"と思い直し歩き始めた。しかし、身体に突き刺さる寒風は、とても3月とは思えない。寒の戻り以上だ。

ウオーキングを早目に切り上げて帰ろう、それでも被写体はないか、と。

すると、白梅が目に入った。この白梅、若枝が、素直に真直ぐ伸びている。

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注意してみると、この紅梅も若枝が素直に真直ぐ伸びている。

ume66.jpg

この白梅・紅梅の若枝は、天に向かって素直に真直ぐ伸びながら、沢山のつぼみを付けている。やがて花開き実るはずだ。

これを見て、以前から気になっていた疑問が頭をもたげた。

日本画などで見る梅の木の姿は、幹が曲りくねったり節が多く極端に屈折した樹形が多い。盆栽も然りだが、この2枚の写真を見る限り、そんな雰囲気は微塵も感じられない、という疑問だ。

自然に伸びている限り、桜の若枝より、ず~っと梅の方が素直に真直ぐ伸びている。このまま成長した姿は、日本画とは、全く違った樹形になるはずだ。

曲りくねった味のある樹形の原因は何だろう?

剪定だ、と思った。

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」の格言通りに、梅の木の剪定を繰り返すうちに節になり新たな若枝が生え、また剪定され、年月と共に、味のある梅の木に移ろいでゆくのだろう。

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投稿日:2014年03月10日