錫の素材とデザインで、市場を拓いた(株)能作社長の能作語録
11月13日、能作流・諦めないものづくりへの挑戦、セミナーを受講いた。
「第5回ものづくり日本大賞」経済産業大臣賞を受賞した(株)能作の社長・能作克治氏の講演だった。
テーマは、「素材とデザインで市場を拓く」、素材とは、錫のことで、「錫とデザイン」とも言える。
錫にこだわった末、独自の鋳造技術で開発した「曲る食器」から始まり・・・注目される話だった。
が、ここに至るまでのエピソードが良かった。プラス志向の動機づけとも受け取れた。
それは、能作社長の"ものの考え方・取り組み方"の素晴らしさであり、企業は人なり、を実感した。
以下、能作語録をいくつか紹介したい。
① つのる想い
製作した商品の評価を直接ユーザーよりあおぎたい。市場を見たい。
② 金属の持ち味を最大限に活かす。(ガラスに置き換えて、考えたい!)
③ デザインで時代を捉える。 (具体的には?)
④ トータルデザインによるブランド構築。
展示会・店舗内装、グラフィック・ウェブサイト・パッケージ
⑤ 能作の「ブランド」とは、
● もの・こと・こころ、を正直に伝える。
● 産業メディア、ソーシャルメディアに評価され、構築されるのが理想。
⑥ ものの品質や会社・技術のことを、正しく伝える。
⑦ これからの日本。 競争 ⇒ 共想・共創
⑧ 能作社長のポリシー
● 続けること、あきらめないこと。
● 過ぎ去ったことを考えない。今を大事に・・・すると未来が拓ける。
● 常にオープンでいる。対抗・対立しない。
● 仕事を楽しみ、愉しむ。
● いつもポーカーフェースでいる。あわてない。
● 地域社会には、労を惜しまず貢献する。
● GLOBAL = Think Global Act Local
など、どの言葉もうなづける。迷った時に読み返してみたい言葉でもある。
最後に、素材の錫を、ガラスに置き換えて、考えてみたい、と思った。
私も、やっと創業の面白みが解りかけたと思ったら、72歳になっていた。が、明るくやろう。やるきゃない!
あかぼり小菊の里の頂きにある柿の木と案山子。スカッとした青空とオレンジ色の柿風景に、爽やかになり、徐々にやらねば、と元気が湧いてくる。
投稿日:2013年11月19日