希少性のある限定品販売は、きめ細かなシステムが前提になり・・・
ハローグラスの扱う商品は、希少性のある限定品。なので、販売数量が限定され、売上金額が小さい。なので、固定経費が大きいと損益分岐点が高くなり経営が難しい。
ハローグラスが間借り創業を考えているのも、ここにある。固定費を小さくしたいし、ファブレス化したい。
このことで、経営が成り立つのか、と不安で考えた対策がシリーズ品や姉妹品を沢山作り、全体数量を大きくすることだった。
商品アイテムとなる同一品は、1個から10個多くても100個前後、この程度の数量ならば必ず潜在需要者はいる。
なので、売るためには、確実に欲しがる顧客に伝えることが重要だが、販売促進の仕事になる。
ポイントは、商品アイテム数を増やすことで、全体の売上数量を増やすこと。
例えば、単品のガラスピースで作ったハート形のアクセサリーの場合、これを商品ラインとすると、形(5種類)・色(10種類)・サイズ(5種類)等のオプションで250種類の組合せになる。
その中から、見込みのある商品アイテム数を、100種位に絞る。
仮に、100アイテムとして、平均10個売ると、商品ラインでは、1000個の売上が期待できる。こうして経営可能な売り上げに発展させる。
肝心なのは、商品アイテムごとに使用シーン別のこだわりやニーズを丁寧に細部まで発掘すること。この努力が成否の鍵になるだろう。この代償として、希少性のある限定品としての差別化が保証される。
このため、多品種少量生産システムが前提になる。
希少性のある限定品販売は、意外ときめ細かなシステムが前提となり構築が難しく、チャレンジ多き道になる。これが差別化戦略の具体的な中身、と考えている。
では、なぜ、こんな面倒なことをするのか?
極論になるが、1商品ライン・1アイテムで、同一品を1000個、作った方が何もかも効率が良いのでは、という素朴な疑問が湧く。つまり、大量生産である。
が、そう甘くはない。大量生産は、資金力のある大企業と競争することになり、大企業有利な価格競争に陥っていく・・・これは、避けなければならない。
なので、中小企業は、差別化戦略が必要で・・・、希少性のある限定品を、と話は空転し最初に戻る。
ときに、大量生産と多品種少量生産の境界になる数量は、どのくらいか。また、新たな疑問が湧いてきた。ガラスなので、成型品との比較で考えてみたいが、次回にする。
あかぼり小菊の里に写真を撮りに行った時、満車だったので200m位離れたあかぼり蓮園の駐車場に停めた。
行きは撮ることに夢中で気付かなかったが満足した帰路、赤城山とネギ畑が、とても清々しく見えた。余裕のない心の内を透かし見られた気がした。
晴れ晴れした良い眺めだ。
投稿日:2013年11月15日