技術開発のみでは道半ば、オリジナル商品開発につなげて道が拓ける
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マーケティングの視点から、現在の立ち位置を振り返ってみると。
平成初めバブルを経験し高額商品が飛ぶように売れるのを横目で見ていた。
東京・四谷にいた頃で、CAD・CAMによるステンドグラス加工システム開発をしよう、と考えていた。接着ステンドグラスという新しいものを開発すれば、珍しいので売れる、と大して考えもせず思い込んでいた。
技術屋の発想で、開発ばかりに気を取られ、販売のことは二の次だった。
珍しければ売れる、で疑問を持たなかった。無論、市場調査などしなかった。
むしろ、珍しい商品ほど、お客様は認知に慎重になることを知らなかった。
さらに、バブル以降右肩下がりの経済下、不況と混迷の中需要構造はガラリと変り、消費が伸び悩むデフレ経済に変ってしまった。
特に、高額なぜいたく品は、売るのが難しい時代に変っていたが、相も変わらず平成20年頃迄下図のような事業ドメインで、自分に都合いいような考えのままで、お客様・消費者のことは無頓着だった。
しかし、いざホームページを作成し、ネットショップ販売を具体化した時、不安や疑問が生じた。
どんな商品を作ったら良いのか?
本当に売れるのか?
お客様のニーズは?
どうやら、技術屋のおちいり易い落とし穴に、最初からはまっていたようだ。
これでは、いけない、と気付きオリジナル商品の開発を考えた。
すると、今度はあれも出来る、これも出来る、となった。
そこで、どれか一つに絞り込むことにした。
こうして、やっと決まった商品が「加工ガラスの癒しマーク」である。
現在、その実現のために頑張っているが、その事業ドメインが下図である。
消費者の立場になって、お客様のベネフィットを取り入れたオリジナル商品づくりである。
お客様が、欲しくて仕方ない物が生活を豊かにする視点で。
この経験から、シーズの技術とニーズにあった商品開発は、ラクダのコブのように双方大切なもの、と知った。
なので今、図の右側の④加工ガラスの癒しマーク⑤デザインを目標に向かって努力している。やがて、フタこぶラクダになるだろう。
こうして、技術開発のみでは道半ば、オリジナル商品開発につなげて道が拓ける、の結論に至った。
投稿日:2012年01月16日