風でゆれるバラの花に、必死でへばりつくバッタ、願いは・・・
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11月20日、ここ2週間ばかり風邪をこじらせて、ウオーキングも休み、家でゴロゴロしている。
半病人みたいな宙ぶらりんの存在に、イライラしている。思うは、あの寒気がしたとき、面倒がらずに一枚余計に着れば良かった、と。
そんな折、窓越しに見える庭のバラが、咲いて風に揺れていた。
気晴らしに撮ることにした。
最初、花にバッタが止まっていることに、気付かなかった。
見れば、風で大きくゆれる花に、必死にへばりついている。
バッタの生きる夏とは違い、晩秋の寒い環境では身動きも困難なようだ。
さらによく見ると、反対側の片足が既にない。自由に動けないようだ。
もがきながら必死で、ここまできたのだろう。
陽を浴びながら、振り落とされないように、じっとしている。
バッタには、極楽浄土にいるような心地かもしれない。
願いは、このまま静かに生き切ることだろう。
そっとしておこう。下手な手出しは無用と思った。
投稿日:2011年11月23日