手作りから、NC工作機械で高品質ガラスピースの工業生産化
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創業プラン9回目。
前回は共生ネットワークで、企業同士も、連携やコラボで助け合いだった。
従来、ガラス板からガラスピースを作る作業は、ステンドグラスに代表される。
それは、主に道具を使った手作り。
今回のテーマは、その手作りから機械で生産する方法へ。
つまり、機械部品加工業の形態と同じような工場生産に移行すること。
これにより、機械化メリットを享受できるが、設備としてCAD・CAMソフトウェア、パソコン、NC工作機械が必要になる。
これらのことを、現在の縮小経済下で考えてみると、機械部品加工業は、総じて強みであるはずの設備が過剰気味だろう。
遊休設備の活用を考えているところもあるはずだ。
また、新たな仕事を求めているところもあるだろう。
これらの企業と互いの強みで補完し合って、リスクの少ない方法で実現する試みである。
つまり、企業同士の助け合いです。
この長所を整理すると、
① 少ない投資で済む。
② 各自が、既に持っているものを持ち寄って出来るので、確実。
③ 遊休資産の活用、稼働率アップ。
④ 各自が強みに集中でき強みを深めることで、競争力が増す。
⑤ 新分野参入、経営多角化、脱下請け等。
しかし、これを実現するには、助け合い精神がないと困る。
相手の立場を思いやること。つまり、人間性の問題です。
今の時代、いけいけドンドンの特攻精神は、止めるべきだろう。
パイが縮小する中、精神論だけでは突き破れない壁がある。
強みだけに特化したスリムな形、見方を変えれば尖った形の企業を目指すべきだろう。そこに、経営資源を集中する。
他方、強みでない部分は、それを強みとする企業と助け合うことで補完する。
とかく、助け合いと言うと弱者を連想するが、強者の助け合いもあるし、強い部分の助け合いもある。
互いの強い部分で補完し合った共生ネットワークの構築が望まれる。
これが、現在の経済情勢下に適合する企業形態だと、考える。
以下は、HPから抜粋した。
ガラスピースの工業生産化
オンリーワン技術「多角形化NC加工法」で製作した「高品質こだわり5ヶ条の厳選ガラスピース」を「強み」としたオリジナル製品を企画開発・販売するビジネスモデルには、ガラスピースの工業生産化が不可欠です。
そこで、工業生産化の基盤についてまとめてみた。
① 機械部品加工業の生産設備や生産技術を、そのまま生かす。
生産設備や生産技術は、自動車・電機・機械等の部品加工業のNC工作機械(マシニングやNCフライス盤等)で、充分賄うことができる。
だから、初期投資や教育がほんの少しで済むわけです。
幸い伊勢崎市周辺は、これらの産業が集積している。
② 個別生産または多品種少量生産システムである。
量産できるが、大量生産しない。
既存の溶融ガラスによる成型品とは競合しない分野、つまり加工ガラスピースのニュービジネスを開拓する。
そのために個別生産または多品種少量生産分野に限定し、ニッチ製品の生産に徹する。これは当社のこだわりです。
これ等に基き、オリジナル商品を工業生産する。
また、工業生産活動やオリジナル商品開発については、共生ネットワークの精神で連携やコラボレーションを積極的に推進したい。
その一例がファブレス経営であり、NC加工は外部委託し、工場を持たないメーカーを目指す。
投稿日:2011年04月11日