廃屋の庭木にパラサイトしながら好き放題に伸びているカラスウリ

堤防上のウオーキングコースをいつもより少し先まで延長して歩いた。

すると、 廃屋に色とりどりのカラスウリがなっているのが見えた。

どっと子供の頃が、よみがえってきた。

養蚕が盛んで至る所桑畑だった、カラスウリも方々になっていた頃。

そのカラスウリをふくらはぎに塗ると速く走れる、と子供の頃は信じていた。

だから、私も何度か塗った覚えがある。

今では殆ど見られなくなった珍しい光景に、堤防を降りて向った。

やっぱり、廃屋だった。

その庭木に、好き勝手につるを伸ばしているカラスウリが新鮮だ。

つるの一部は既に枯れ、熟し具合もばらばらの実である。

その実が赤、黄色、ダイダイとカラフルな色で輝いている。

ところで、廃屋の給湯設備にからまるカラスウリ、おおい尽くさんばかりに伸びる光景は将来を暗示しているようだ。

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葉は既に

枯れている。

真っ赤は、

熟した

印か?

青空を背景に、庭木にパラサイトしながら好き放題に伸びているカラスウリ。

つる系植物に対し、今までプラスイメージで「自由自在」と表現していた。

しかし、今回は、「好き放題に」という言葉が合うような気がした。

知らずに、環境を荒らすマイナスイメージで見ていた。

しかし、カラスウリに非はないはずだ。あるとすれば人間側にある。

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つるや葉も

まだ緑。

黄色や

だいだいの

実は、

まだ半熟か?

そう言えば

形も大きさも

鶏卵に

似ている。

澄み切った気分で、良い写真が撮れた。

カラスウリとの偶然の出会いに感動した。

ふと、吾亦紅のキミとの・・・・・・・・、頭をよぎった。

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投稿日:2010年11月04日