ピース型紙に従って、ガラスピースの材料取りをする
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材料取り用のピース型紙をデザイン通りに並べて見た。
正確には、前回作った全体図の型紙で位置決めして、その上に置くわけです。
ここでは、このピース型紙に従ってガラスを選び、カットする作業です。
カットというより、正確には材料取りのカットです。
最初に、ピース型紙を色ごとに分けて、グループ化する。
同じ板から取るピース型紙を並べて配置して、なるべく無駄のない材料取りをするためです。
具体的には、選んだガラス板から、ピース型紙より大きくガラスをカットして材料取りをする。
その際、いくら大きくても構いません。ただ材料が無駄になるだけです。
そして、次にピース型紙をガラスに貼り付ける。
この作業の繰り返しで、全てのピースの材料取りをする。
こうして出来た材料取りしたガラスピースを、全体図型紙の上に並べてみた。
加工後のガラスピースならば、白い型紙部分のみで、きれいに並ぶのだが、材料取りの今の段階ではこんなカラフルな状態で重なっている。
実は、このカラフルな部分がNC加工で切断されて屑になる部分です。
ちょっと、もったいない感じがする。
ところで、この中で逆さまなピースがあります。
それは、黄色の鼻の部分です。上下逆さまでした。
では、ピース型紙と材料取りしたガラスを拡大してみることにする。
ピース型紙には、ピース番号とピースの中心を表すX軸とY軸が印刷されている。
これが、NC機械加工時の加工原点になるわけです。
つまり、ガラスピースの中心をNC機械に伝える目印になります。
そしてピース番号は、NCプログラムの番号です。
これで、各ピースが識別され、NC機械加工することができるわけです。
ということで、ここまでが区分けCADの領分です。
おさらいですが、区分けCADはデザイン向きの簡単CADです。
ガラス板を初めとする板物の造形デザイン用です。
型紙は、DXF仕様で出力可能で、汎用CADCAMにも互換性があります。
そこで、簡単に金属板の形状加工ができるわけです。
当社でも、多角形化処理を省略することで、金属板の形状加工ができます。
これから先は、ガラス特有の「多角形化NC加工法」によるCAMソフトウエア、
つまり、多角形化CAMでNCプログラムを生成します。
ここは、当社のオンリーワン技術の中核です。
もう少しの間、秘密ノウハウとして管理したいと思います。
加工現場の写真も同様です。
そこで、次回は加工済みのガラスピースの登場になるわけですが、8月10日頃の予定になります。
投稿日:2010年07月21日