写真現像の思い出、酢酸のにおい・・・印画紙に浮かび上がる・・・
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「いい顔してる人」荒木経惟著を読んだ。
机の上にある数冊の本の中から、やっぱりこれを選んで読んだ。
気楽で面白いが、正直なところだ。
「生き方は顔に出る、いい顔してる人」のキャッチコピーが良い。
そして表紙の写真が、笑顔で子供を抱いているヌードである。
下半身が、本の帯で隠れている。
顔こそヌードそのものだが、見慣れている写真の構図でもある。
いたずらに、そっと帯を上げて顔を隠してみた。
一瞬ドキッとした、赤裸々なヌード写真になった。
この本には、こんな驚きやおもしろいことが沢山書いてある。
そして、帯の表紙には、「いちばんの裸は顔だよ、・・・すべて顔に出る。用心しろよ!」と辛口なことが、裏には「いい顔が増えればしあわせが増える!」と甘口なことが書いてある。
そして、現像液とか転写液とかの酢酸のにおいや・・・液につけてると印画紙にモワーッと浮かび上がってくる・・・とある。
同世代の私も、昭和の高度成長期が浮かび上がってくるように感じた。
私も、印画紙の現像が面白かったことをなつかしく思い出した。
暗室の雰囲気は、独特で非日常を感じさせ異空間のように思える。
当時は、まだ珍しく不良っぽい一面のある体験だった。
できれば今一度、体験したい、感動、間違いなしである。
それに比べると、デジカメは便利さが目立つ、手っ取り早さが売りの時代に合ったカメラである。
最早、ホームページやブログには、このデジカメが欠かせない。
投稿日:2010年07月10日