口を開けて笑っている笑顔を、オレンジと黄色で明るく塗り絵した
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ステンドグラスのデザイン、今回は簡単に言えば塗り絵作業である。
デザイン図を見て、各ピースをどんな色にするのか、配色を考えて色を塗る。
但し、ただ配色だけを考えてもダメだ。
それは、その色をイメージするガラス板が実際に手元になければ作れないからです。
だから構想がまとまったあたりから、ジョイフル本田でガラスを見ている。
目はこのガラスがいいな、鼻は残っている黄色にしよう、ブルーヘアーのブルーは凹凸の形等でメリハリをつけようとか考えながら、不足分のガラスを補給しておいている。
だから、塗り絵の段階では、殆ど色ガラスの材料はそろっている。
後は、各ピースを、どの色ガラスにするのか最終決定することである。
その結果が塗り絵になるわけです。
しかし、透明な(透けて見える)色ガラスは光の加減で変化が激しい。
例えば今回の目に使う色ガラスは、反射光では黒く、透過光ではきれいなすみれ色に変化する。この変化のうつろいがたまらなくいい。
そこで、塗り絵用の色鉛筆と色ガラスの対応表を、私なりに作っている。
これに従って、色ガラスを決め、その色鉛筆で塗るわけである。
その対応表が、下図である。
だから、塗り絵をしても、出来上がった製品が別物のように見える場合も多い。
未熟だから、と言ってしまえばその通りだが、この不確実性も魅力である。
このことは、私が透明な色ガラスだけにこだわっているせいでもある。
光の加減で、いろいろに変化するのは見ていてわくわくする、ここに重点を置いているわけです。
いずれにせよ、私もどんなものが出来上がるか楽しみな側面がある。
さて、このデザインで注意したのがブルーヘアーに2個づつハートを変形したピースを、ピンク系のガラスで配置したことである。
髪飾り・リボンをイメージしたものと、ブルーヘアーの心臓と心をダブらせた。
後は、そのものズバリ笑顔の表情です。
どんな笑顔の映像を見ても、口を開けて笑っている。
そのことをオレンジ色と黄色で、思いっきり明るく塗り絵してみた。
そしてよく見ると、目鼻口がちんばになっている。
左右にあるミラー変換したブルーヘアーも、トレースで崩れてしまった。
なかなか、左右対称には描けなかったし、トレースもできなかった。
「生き方は、顔に出る」ではないが、不器用なところが、型紙の笑顔にも出てしまったようだ。
仕方ないと言うより、むしろこの位の方が良いと、思っている。
投稿日:2010年07月09日