水墨画のような世界に無常感を見る、白梅の雪景色
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昨日の「くさぶえの丘に咲く河津桜の雪景色」に続いて、梅の雪景色。
だが河津桜の明るい色彩の世界から、水墨画の世界へ引きずり込まれた。
この落差に、一瞬、また冬の世界へ逆戻りか、とさえ感じた。
つまり夢からさめて、現実の世界に戻った思いに似ている。
それは、凛とした厳しさを感じる世界である。
だがこれはこれで、気合を入れて乗り切る気力が湧き出す世界でもある。
おなじみの岸辺の白梅、土手の雪の白さが新鮮だ。
散り始めた
梅の花に
降った雪。
無常感の
世界かな?
この黒白の色彩の少ない写真から、なぜか4~5日前、BS-TBSで見た「遷都1300年!唐招提寺物語」の「色彩が語る天平の美」を思い出していた。
金堂の改修でわかった創建当時の色彩で再現したCGのすばらしさ。
それは、まさに極彩色で極楽を表現している、このことが時々頭に浮かぶ。
私は以前から、くつろぎの空間をステンドグラスで作りたいと考えているが、
その1つのイメージである極楽とは、こんな空間のことなのか?
格子天井に描かれていた模様も気になる、幾何学模様では?・・・・・・・・・。
相対する、この黒白の水墨画のような世界が現世なのか。
いずれにせよ、ステンドグラスのくつろぎ空間のイメージが一歩前進した思いがする。
投稿日:2010年03月18日