デザインコンセプトは、くつろぎ空間と無限の広がりときずな
「小さなステンドグラス」のデザインコンセプトを考えてみる。
テーマは、くつろぎ空間及び無限の広がりときずなであり、
ここでは、それぞれ別個に検討してみることにする。
最初にくつろぎ空間についてである。
くつろぎ空間を生み出すためのデザインを考える。
いろいろなくつろぎ空間が想定されると思うが、
一例として、オアシスのイメージはどうか、心の休まる場所として
澄んだ空気、泉が湧き、木々が生い茂り、色とりどりの花が咲いている。
私の愛読者「ぶれない」(平山郁夫著)のなかにも、「艱難辛苦の末の喜び」を
オアシスのイメージで表現したのが「仏教伝来」だ、とあります。
他にもブログで取り上げた上野公園の不忍池の蓮花、極楽浄土を
イメージしたものだそうだ。
それから、あずま水生植物園の花菖蒲の中の車椅子に乗った
要介護のおばあさんの風景等だ。一面花菖蒲だ。
これらのくつろぎ空間に共通するものは、
天国、楽園、極楽、浄土、あの世、来世、桃源郷等のイメージのようだ。
具体的には、自然界の明るいイメージの集大成であり、
いろとりどりの木、花、澄んだ空気、湧き出る泉等でくつろぎを表現する。
これ等を形、色で表現する。
特に形は、幾何学模様とは対照的な優美な曲線模様を中心にすること。
次に、無限の広がりときずなについて考えてみる。
アラベスク、アイヌ文様、唐草模様に通じるつるの自在に伸びる姿を
きずなと命のリレーなどのテーマで永遠の命・・・。
幾何学模様を取り入れたアラベスクタイルのようなものを取り入れる。
デザインは、シンプル、すっきり、はっきり、つながる、幾何学模様等である。
小さなステンドグラスは、デザイン面から優美な曲線模様で構成したもの、
対照的な幾何学模様で構成したものの2つのタイプに大別されるが、
両者混成のもの等も考えられる。
お客様の作品作りは、これ等多数の小さなステンドグラスから選んで、
並べる、組立てる、変化する、ことにより完成する。
投稿日:2009年07月11日