マチスの切り紙絵によるステンドグラス・デザインに思う
私がステンドグラスに関心を持った理由の一つにテレビで見た
ロザリオ礼拝堂のステンドグラスと切り紙絵によるデザインの方法だった。
ロザリオ礼拝堂は、晩年のマチス芸術の集大成とされ、
切り紙絵をモチーフにしたステンドグラスです。
マチスは、線の単純化、色彩の純化を追求した結果、切り紙絵に到達した、
マチスにとってハサミは鉛筆以上に素画に適した道具だったのである、と。
私がテレビで見たのは、大きな色紙からハサミで自由に切り取って作った、
いろんな色のパターンをレイアウトし、形を変えたり、位置をずらしたり、と
試行錯誤しながら、デザインを決めていく方法でレポーターの体験版です。
正直この方法なら、アートに素人の私でも出来そうだ、と思いました。
絵を見るのは好きですが、スケッチだとかデッサンだとか描くのは苦手です。
正式な訓練や練習をしたこともありません。今さらと言う思いが強いからです。
だから、へたのままです。図面ならどうにか書けるのですが・・・。
そこで私なりに思いついたのが写真でした。
「思い出の写真をステンドグラスに」をキャッチコピーにして、
私の開発した「CAD・CAMによるステンドグラスの加工システム」で
製作・販売しよう、と考えたのがことの始まりでした。
デザインを写真で代用しようとは、あまりにも短絡だった、と思います。
でも、最近また、ハサミによる切り紙絵の発想と写真などを融合させた方法が
あるのでは・・・と、考えるようになってきました。
何とか、デザインを描かなくてもできる方法がないだろうか?
これって、間違った考え方なのかな?
やっぱり、CG(コンピュータ・グラフィック)でも勉強しないとダメかな?
どなたか、迷えるたそがれびとに、救いの助言を!
但し、描く訓練をしなさい!、だけは遠慮願います。今さら無理な話です。
投稿日:2009年03月11日